トタン屋根(屋根)
豪雪地域の飛騨地方(特に高山市、飛騨市)ではトタン屋根が多くみられます。
トタン屋根は大きく分けて瓦棒タイプと横長尺タイプになります。
- 瓦棒タイプ
- 瓦棒部分からサビが発生しやすいです。
- 横長尺タイプ
- 重なりの箇所は水が溜まりやすくサビが発生しやすいです。

瓦棒タイプ

横長尺タイプ
トタン屋根の劣化状況

瓦棒タイプ 劣化

横長尺タイプ 劣化
ある程度のサビであれば塗装で対応できますが、サビの進行が進みすぎるとトタン自体の張り替え工事が必要となり高額な工事費用が掛かる場合があります。
塗装工程
素地調整が重要です!
塗装は素地調整が非常に重要になります。おろそかにすると高性能塗料を塗装しても数年ではがれる可能性が高いです。当社では素地調整を丁寧に慎重に行っております。
素地調整(ペーパー、サンダーがけ)
素地調整は塗装にとって非常に重要な工程です。当社はサビが発生している箇所はもちろんですが、それ以外の屋根全面をペーパー、サンダーがけします。(サビがかなり進行している場合はサンダーがけ(電動工具)を行います。)そうすることによって不具合のある塗膜や汚れをしっかり除去します。
それから高圧洗浄を行います。使用する洗浄機は非常に強い水圧をかけられるので、より確実に汚れを除去できます。これらの作業をきっちり行うので、塗装がより長持ちします。

サビ発生箇所(黄色い丸の箇所)

ペーパーがけ状況

ペーパー(タワシみたいな物)

ケレン状況(鉄のへらで汚れを除去)

サンダーがけ状況

高圧水洗浄(かなり強い水圧で清掃)
塗装工程
- 基本的には
①下塗り(サビ止め)(部分補修)
②下塗り(サビ止め)
③上塗り1回目
④上塗り2回目 となります。

①下塗り(サビ止め)(部分補修)

②下塗り(サビ止め)

③上塗り1回目

④上塗り2回目
ポイント
- 部分補修塗りはサビの発生が進んでいる箇所にサビ止めを1回余分に塗装することによって、サビの発生を遅らせる狙いがあります。サビは進行具合によっては素地調整ですべて除去は出来ません。その残ったサビが活性化して年数がたつと表面に出てきて劣化の原因となります。補修塗りでサビを安定させる特殊さび止め塗料を使用するのでより長くサビを抑える事が出来ます。
- 塗装はローラーと刷毛で行います。塗装間隔というものが決められており、それに準じて塗装を行います。(塗装間隔を守らないと本来の性能が発揮できません。)
- 使用する塗料は見積のタイプにもよりますが、同じグレードの中で出来る限り高性能な塗料を使用します。