施工内容

光触媒(ピュアコート)

ピュアコート®ANシリーズ基本概念

世界で唯一の親水性4フッ化フッ素樹脂と光触媒の組み合わせ

ピアレックス社の光触媒コーティング材に共通する基本概念をご紹介します。

ピュアコートANシリーズは、光触媒機能を持ったフッ素樹脂クリヤーコーティングです。
光触媒反応は有機物を分解します。
この性質のために、当社以外の一般的な光触媒塗料は、無機系樹脂を塗料化のためのバインダとしています。
ピュアコートANシリーズの違いは、唯一、光触媒に分解されない安定した有機系のフッ素樹脂を使って塗料化していることです。
従来の無機系光触媒の問題点とされる

  1. 塗が硬く伸張性に乏しい
  2. 1μm以下という超極薄の膜しか形成できない
  3. 塗膜が一般的な有機系樹脂(アクリル、ウレタン、フッ素樹脂)と密着できない

などを解決した画期的なコーティング材です。

ピュアコート®ANシリーズのオリジナル特徴

POINT1 汚染防止だけじゃない!外壁の寿命を延ばすトップコート。
光触媒による汚染防止機能、大気浄化機能など一般的な光触媒塗料の特長に加え、フッ素樹脂塗膜に紫外線(UV)吸収剤を添加することで、確実に外壁塗装面の劣化を防ぎます。
一般的光触媒塗料や低汚染塗料にはないピュアコート独自の特長です。
POINT2 柔軟性がある光触媒塗料。
伸張率330%もの弾性を持つ唯一の光触媒コーティング材。
下地が弾性塗料や防水材でも収縮を阻害したり、ひび割れを起こしにくいから長寿命。
無機系塗料に見られるような経年塗膜割れがほとんど発生しない。
収縮性の高いシーリング材とも抜群の相性を誇ります。
POINT3 膜厚のある光触媒塗料。
フッ素樹脂クリヤーで2μm~最大5μmの膜厚実現。
耐久性はもちろん、施工性も抜群です。
POINT4 紫外線に強い、高耐候性。
ベースとなる樹脂は、フッ素樹脂の中でも最もフッ素含有量の高い、
4フッ化エチレンフッ素樹脂をベースとしています。
POINT5 広範な基材へ施行可能です。
下地を光触媒分解反応から守る「保護層」が不要。
有機物との抜群の密着性で1層コートの製品もラインナップ。
POINT6 乾燥直後から高い親水性を示しますので初期汚染の心配も要りません。

一般的な光触媒塗料は、光励起といい、紫外線に照射され数日経過してから親水性が発現します。

ピュアコートANシリーズは、親水性フッ素樹脂の特長で、塗膜乾燥直後から高い親水性を発現します。
だから塗装忘れ防止、迅速な出荷チェックが可能です。

ピュアコートANの機能

汚染防止機能
  • 分解力
  • 親水性
  • 静電気防止

分解力

光触媒(酸化チタン)に光(紫外線)が当たると、酸化チタンに活性酸素が生じ、この活性酸素が塗膜に付着した有機物を分解します。
分解力

有機物分解

太陽の光を受けると塗膜の中の酸化チタンが活性酸素を生み出します。この活性酸素が汚れを分解し、汚れの付着力を弱めます。

有機物分解

NOx分解機能

NOx分解機能

親水性

親水性とは、水を弾く撥水性と逆の現象で、表面に水がなじみ、水滴にならず水膜ができる現象です。

外壁の汚れの原因は雨水に含まれる大気汚染物質が壁に付着するからです。
撥水性の表面では水は弾きますが雨の水滴の中に含まれる汚染物質は付着してしまいます。
親水性表面では、雨が降ると、そうして付着した親油性物質を水膜で浮かして洗い流す現象が起こります。(1)の分解力と併せて、光と水による「セルフクリーニング効果」といいます。

また、ピュアコートANは、親水性フッ素樹脂の特長で光が当たらない箇所でも親水性を発現します。

親水性
表面の水滴の形状

静電気防止

塗膜自体が導電性を持っているため、静電気を防いで乾燥状態でもチリ・ホコリが付きにくくなります。
静電気防止

フッ素樹脂が光触媒に分解されないのはなぜ?

光触媒は高い分解力のため、塗料の樹脂までも分解してしまいます。
例えば、一般的な塗料樹脂であるアクリル、ウレタン、など、骨格がC(炭素)-C(炭素)、
C(炭素)-H(水素)などでは結合エネルギーが光触媒反応エネルギーより低いため、
簡単に結合が切られてしまいます。

ピュアコートのバインダ樹脂は4フッ化エチレンフッ素樹脂といって、C(炭素)-F(フッ素)結合が骨格であり、これは無機系光触媒塗料のSi-O結合を上回っています。
ピュアコートは無機系樹脂よりも光触媒に対して安定であり、かつ紫外線にも強い塗料です。

フッ素樹脂
C-F結合 486KJ/mol(116kcal/mol)
(ピュアコートANシリーズの骨格)
Si-O結合 444KJ/mol(106kcal/mol)
(無機系塗料の骨格であるシロキサン結合)

ピュアコートのフッ素樹脂の正体

光触媒に分解されないフッ素樹脂の正体は?
実は、正式名称は「フッ素樹脂系イオン交換樹脂」(PTFEパーフルオロスルホン酸グラフト重合)と称し、米国デュポン社が製造しています。(商品名「Nafion®」)

これは、主に、燃料電池内部の固体電解質や食塩電解のセパレータとして使われています。燃料電池内部の電気エネルギーに耐える樹脂ならば、光触媒反応エネルギーにも耐えるはず!というのが着目点で、ピアレックス・テクノロジーズが世界で初めてイオン交換樹脂を光触媒塗料用途に転用しました。

このイオン交換樹脂の骨格はフライパン加工に使われるフッ素樹脂とよく似た骨格で、実績のあるフッ素樹脂ですからご安心してお使いいただけます。

燃料電池の仕組み

燃料電池の仕組み

ピュアコートANプラス

超耐候性光触媒フッ素コーティング(UVカット機能付)

  • 新開発の下塗(保護層)不要の1層トップコート
  • 光触媒機能+UVカット機能で下地の美観と塗り替え周期延長に貢献します。
  • 汎用水系塗装面専用
  • タイル用(吸水率5%以下)→AN-H
  • 高耐候性2層タイプはピュアコートA
PiAJ
ピュアコートANプラスの特徴
  1. 有機塗膜に下塗不要の1層コートで施工性向上。
  2. 工期短縮で高いコストパフォーマンスを実現。
  3. 4フッ化エチレンフッ素樹脂(PTFE)バインダーで光触媒反応の基材への影響はありません。
  4. 4フッ化エチレンフッ素樹脂(PTFE)で高い耐候性を実現。
  5. 光触媒反応による優れた防汚性能とUVカット機能(紫外線70%以上カット)。
  6. イオン交換樹脂だから塗膜内部の酸化チタンも高活性。
  7. 乾燥直後から高い親水性を発揮。(親水性フッ素樹脂の特長)
  8. 帯電防止特性により、チリホコリが付着しにくい。
  9. 光触媒塗料では最も高い伸張性を示します。(引っ張り試験330%伸張性)
  10. 水系塗料で臭気やVOCを低く抑え、環境に配慮した製品です。

ピアレックスの独自技術

PTFE(4フッ化エチレンフッ素樹脂)は、化学的に非常に安定で、耐熱性、耐薬品性に優れており、フライパンの表面加工などに使われています。

ピュアコートANシリーズではこのPTFEをバインダーとして、高い耐候性とひび割れ追従性を有しています。さらに、ピアレックス技術で紫外線吸収剤を酸化チタンとともに塗膜に均一分散化に成功し、光触媒プラスアルファ機能を1層の塗膜で実現しました。

ピアレックスの独自技術

汚染防止効果

汚染防止効果

6ヶ月でこれだけの差!

弾性リシンなど凹凸のある下地でも、PTFE塗膜が全体に塗布されることで、右のように高い汚染防止機能を発揮します。

他社にはないピュアコート

耐候性
塗膜成分の中で重要な役割を持つ樹脂に、フッ素樹脂、アクリルシリコン、ウレタンなどの種類があります。「ピュアコート」は有機塗料の中で最も耐候性の良いとされるフッ素樹脂を骨格としていますので、長期耐候性が期待できます。
(ただし、ピュアコートの寿命は下地の寿命に左右されます)
塗料ランキング

UVカット機能
外壁の色褪せなど劣化の原因となる紫外線をカット。
色褪せを防ぐとともに、外壁の耐久性も高めます。

また、透明性が高いため、壁素材の美しい色彩を損なうことがありません。
(アクリル塗装面、左半分にピュアコートANプラス塗布しメタルウェザー試験160時間照射結果。下地塗膜の劣化を防いでいます)

UVカット

伸張性
モルタルやコンクリート上には弾性のある塗膜が使われます。

一般的な光触媒塗料は無機系で柔軟性に乏しく、こうした収縮する下地では塗膜にひび割れが入るケースがあります。
ピュアコート自体はPTFEの特性で柔軟性が高く、下地塗装の柔軟性を損ないません。

塗膜が柔らかい

コストパフォーマンス

アクリルシリコン系下地の場合

コストパフォーマンス

適用下地例

水性着色塗料、水性エマルション塗料であれば、直接塗装可能です。
※以下の塗膜にはANプラスは適用できません。
タイル、溶剤系塗料、弱溶剤系塗料、漆喰など吸水性の高いもの

ANプラスの光沢

ANプラスはクリヤー(透明)塗料であり、下地の風合いをほとんど変えませんが、光沢は3~5分ほど低下しますのでご留意下さい。(例:全艶の下地なら5分艶程度になります)
※ 必ず事前に目立たない部分で試験施工を行い、仕上がり感・親水性・密着性をご確認ください。

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